【キッズ・アートキャンプ09】 1日目

8月20日(木)~22日(土) 【キッズ・アートキャンプ09】を開催しました。

かれいざわ地区の子ども達と青森市中心部の子ども達が共同で、

二つのプログラムを進行します。

小学生から高校生約20名が参加し、二つの班に分かれ製作スタート。

プログラム1 「遊び場の地図をつくろう」 講師:上田 假奈代さん(大阪)

・みんなで自己紹介

講師の上田假奈代さん

講師の上田假奈代さん

・おばあちゃんのお話

かれいざわ地区にお住まいの船水かをるさんがいろいろなお話を聞かせてくれました。

船水さんが子どもの頃のかれいざわ地区の様子、どんなことをして遊んでいたか、

暮らしの様子など。子ども達は初めて聞くお話を興味深く聞いていました。

この船水さんのお話を、講師の上田さんが詩にしました。

《船水かをるさんの歩んできた道》    2009年8月20日 玉余魚沢小学校にて

昭和16年4月 大東亜戦争がはじまる年に
国民小学校に入学する

どんな遊びをしていましたか?

おはじき
ながまっこ
なわとび
まりつき
冬はそり
木のそりをつくって滑る

買い物は8キロ歩いて浪岡のまちへ行く
となりの常盤町にも歩いて行く
ずっと歩いたせいか いまも健康

11月末から4月半ばまでは
ずっと雪の景色がつづく

道をわらの靴でふみかためる
きゅきゅと雪は鳴くような音をたてる
玄関まで雪の階段をつける
白い階段をくだって家へはいる

家は3世帯いっしょに住むから
にぎやか
14人家族のなかで暮らした船水さん

戦時中 配給制なので ものが少ない
おばあちゃんは手先が器用で
なんでもつくってくれた

自分でつくらないと なんにもなかった
ものがない時代
着るものもなかった
だから ものは 大事にする

いまはお金さえあればなんでも買えるけど

だれの家も鍵をかけずに暮らしてた
となりの家との行き来は自由
あるものは くれた
みんな仲良くできた時代

夏は川遊び
田んぼに水をいれるために
せきとめたところで あそんだ

秋は栗の実 あけび
山のなかで 実をとった

春はさくら
村の人がみんなで土をならしてつくった小学校には
さくらがまるく植わっていて
まんなかに古い松の木があった

冬は ゆき

山は たかじんばあ(高陣馬山)
馬は草をはむ
たかじんばあの頂上から 景色がよくみえた

船水さんのことばは
やわらかく 歌のようにきこえる

雪の景色
仲良い村の人たち
わかちあう暮らし

何十年がたって
ダムができて
道が舗装されて
空港ができて
橋ができて
あたらしい道ができた

かつて たくさんの人が行き来した
とのさま街道は木立の影をうつす
蝉の鳴き声がする

上田假奈代

船水かをるさん

お話を聞かせてくれた、船水かをるさん

船水さんのお話を聞いて、地図へのイメージが拡がります。

地図のイメージが拡がります。

・まちあるきスタート

船水さんのお話を思い浮かべながらみんなで散策。

船水さんのお話を思い浮かべながらみんなで散策。

プログラム2 「かれいざわのPRビデオをつくろう」 講師:住中 浩史さん(東京)

講師の住中 浩史さん

講師の住中浩史さん

世界のおもしろCM鑑賞会。どんな「かれいざわCM」を作ろうかな?

世界のおもしろCM鑑賞会。

どんな「かれいざわCM」を作ろうかな?

どんな「かれいざわCM」を作ろうかな?

・ワークシートを持って街歩き

「まちのCMワークシート」に、【気持のいいもの】【気持の悪いもの】

【においを感じたもの】【さわってみたもの】【気になったもの」

を書き込んでCMの素材を探しました。

ワークシートに感じたことをどんどん書き込みます。

ワークシートに感じたことをどんどん書き込みます。